治療家さんを始め、技術力が高い人や知識が凄くある人に多いのですが、自分の価値をお客さんに伝えるのが凄く苦手な人が多いです。
相手の問題を解決するのに、驚くような知識を持ち合わせているのに、それを、何も言わずに提供しているのです。
例えば高級フレンチ料理に行ったとします。出て来る料理は、フォアグラやトリュフ、キャビアなど高級な食材です。
食材の知識がある人でなくても、世界3大珍味くらいは分かります。
しかし、その食材の説明が全くされずに、目の前に料理がただ置かれたとして、私たちは、その料理の真の価値が
分かるでしょうか?
別に食通でも無く、食材の知識も人並みくらい、味噌汁に入っている大根とカブかどっちだろうと?と迷うくらいの人が、料理の手間暇など分からないんです。
だからこそ、運ばれたお皿の中の料理がどの様に出来ていて、どんな食感なのか、どんな風に食べたら一番美味しいのか。
こういった事前知識を提供すると、私の様な知識を持ち合わせていない人間にも「そんなに、手間がかかってるんだ。さぞ美味しいだろうな〜。」と期待感を持って、もらえるわけです。
実際、説明があった後に食べると、なるほど、言われた通り柔らかい。
お肉にソースを付けて一緒に食べると、味が変わって、尚美味しいな!!
このお店は凄くいい感じだね!!また来ようと思うわけです。
ただ、料理を目の前に出して、「食べてもらえれば分かる。」と言うのは、説明責任を怠っているという事です。とは言え、簡単にそんなトークは思いつかないでしょうから、まずは、どんな思いでその治療をしようと思ったのかを伝えると良いでしょう。
これなら、あなたが苦労した話や、技術が出来上がるまでの過程を思い出せばいいだけです。
更に、人は開発秘話や苦労話が大好きです。それを聞いただけで、あなたの人柄も伝わることでしょう。
私も、恥ずかしがらずに何故その施術を選んだのかを伝える様になったらリピートがグングンと伸びていきました。
あなたも難しく考えずに、開発秘話を思い出して語ってみて下さい。
きっとあなたのファンが増えていきます。


最新記事 by 浜野 望登 (全て見る)
- 繁盛治療院と閑古鳥が鳴く治療院 - 2019年7月12日
- 勿体ない職人 - 2019年4月8日
- 経営年数は関係ない - 2019年4月8日
この記事へのコメントはありません。